夏休みや冬休みの宿題として定番の読書感想文。
「本を読んだのに、いざ書こうとすると何を書けばいいのかわからない」「感想文なのに感想しか書けない」「どこから手をつければいいのか迷ってしまう」という方は、意外と多いのではないでしょうか。
読書感想文は、小学生から大学生、さらには社会人の研修や読書会のレポートまで、幅広い場面で求められる文章です。
しかし、書き方を正しく理解していないと、ただのあらすじ紹介になってしまったり、感想の羅列で終わってしまったりと、うまくまとめられないことも少なくないようです。
この記事では、読書感想文の書き方の基本から、すぐに使える例文まで幅広く調査した情報をお届けします。
小学生・中学生・高校生・大人の方など、それぞれの状況に合わせて参考にできる内容をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
読書感想文の書き方の基本と例文を書く前に知っておくべきこと
読書感想文の例文を参考にする前に、まずはその基本的な考え方や構成について理解を深めておくことが大切です。
基礎をしっかり押さえておくことで、例文を活かしたよりオリジナリティのある読書感想文が書きやすくなる可能性があります。
読書感想文とは何を書くものか
読書感想文とは、本を読んで感じたことや考えたことを文章としてまとめたものです。
「あらすじを書くもの」と誤解されることもありますが、あらすじはあくまで補足的な要素であり、読書感想文の中心は「自分がどう感じ、何を考えたか」という部分にあるとされています。
重要なのは、本の内容を紹介することではなく、「本を読んで自分の中に何が生まれたか」「どんな気づきや変化があったか」を言葉にすることだといえるでしょう。
そのため、同じ本を読んだとしても、書く人によって内容がまったく異なるのが読書感想文の特徴であり、面白さでもあります。
「正解がない」という点では書きにくさを感じることもあるかもしれませんが、裏を返せば「自分の言葉で自由に書いていい」ということでもあります。
この点を意識することで、書くことへのハードルが少し下がる可能性があるでしょう。
読書感想文の基本的な構成
読書感想文を書く際には、ある程度決まった構成の型を意識することで、まとまりのある文章に仕上げやすくなるとされています。
一般的によく使われる構成としては、以下のような流れが挙げられます。
①書き出し(導入)
読者の興味を引く書き出しで文章を始めます。
本を選んだ理由や、読む前の自分の印象・期待などを盛り込むと自然な導入になりやすいとされています。
②本の内容の紹介(あらすじ)
本のテーマや大まかなストーリーを簡潔に紹介します。
ただし、あらすじを書きすぎると感想文らしくなくなってしまうため、全体の1〜2割程度に抑えることが望ましいとされています。
③印象に残った場面・言葉
本の中で特に心に残った場面や言葉を取り上げ、なぜそれが印象に残ったのかを具体的に述べます。
この部分が感想文の核心となる可能性があります。
④自分の意見・考え・感じたこと
取り上げた場面や言葉から、自分がどのように感じ、何を考えたかを深く掘り下げます。
自分の過去の経験や考えと結びつけることで、よりオリジナリティのある内容になりやすいとされています。
⑤まとめ・締めくくり
本を読んで自分にどんな変化や気づきがあったかをまとめ、今後の抱負や展望で締めくくります。
この構成を意識することで、読みやすく論理的な読書感想文に仕上げやすくなるでしょう。
本選びと読み方のポイント
読書感想文をうまく書くためには、本選びの段階から意識することが重要とされています。
感想文を書きやすい本の特徴としては、「自分が興味を持てるテーマであること」「登場人物の行動や言葉に共感・違和感を覚える場面があること」「読んでいて何かしら疑問や考えが浮かぶこと」などが挙げられます。
興味のない本を義務的に読んでも、感想が生まれにくく、結果的に書くことが少なくなってしまう可能性があります。
できれば「なぜこの登場人物はこう行動したのだろう」「もし自分だったらどうするだろう」と考えながら読む習慣をつけることが、感想文のネタ集めにつながるとされています。
読み進めながら、気になった箇所に付箋を貼ったり、メモを取ったりする方法も、後から感想文を書く際に役立つ可能性があります。
付箋やメモがあることで、「どの場面について書こうか」という選択肢が広がり、文章の構成も考えやすくなるでしょう。
読書感想文でよくある失敗パターン
読書感想文を書く際によくある失敗パターンを知っておくことで、同じ失敗を避けやすくなる可能性があります。
あらすじのみになってしまうパターン
「この話は〇〇が〇〇して、最終的に〇〇になりました」というあらすじの紹介だけで終わってしまうケースです。
あらすじはあくまで補足であり、感想・考察・気づきが中心になるべきとされています。
感想が薄くなってしまうパターン
「感動しました」「面白かったです」など、表面的な感想だけで終わってしまうケースです。
「なぜ感動したのか」「どのような部分が面白かったのか」を深掘りすることで、感想文らしい内容になりやすくなるでしょう。
自分の意見がない・薄いパターン
本の内容を紹介するだけで、自分がどう感じたか・何を考えたかが入っていないケースです。
「本を読んで自分がどう変わったか・何を得たか」という視点を入れることが大切とされています。
書き出しがあいまいで読みにくいパターン
「私はこの本を読みました」のような、当たり前すぎる書き出しは、読み手の興味を引きにくい場合があります。
印象的な書き出しを意識することで、読み進めてもらいやすくなる可能性があります。
読書感想文の例文と書き方を学年・場面別に調査
読書感想文の基本構成を押さえたところで、次は実際の書き方をより具体的に見ていきましょう。
学年や場面ごとに意識するポイントが異なる場合もあるため、それぞれの状況に合わせた書き方を確認しておくことが大切です。
小学生向けの読書感想文の書き方
小学生が読書感想文を書く際のポイントは、「難しく考えすぎないこと」と「自分の言葉で素直に書くこと」といえるでしょう。
難しい表現や複雑な構成は必要なく、本を読んで感じたことを正直に、わかりやすく書くことが評価されやすいとされています。
書き出しの例としては、「この本を読んで、いちばん心に残ったのは〇〇の場面です」「私がこの本を選んだのは、表紙の絵が気になったからです」のような、シンプルでわかりやすい書き出しが向いているかもしれません。
本文では「〇〇が〇〇したとき、私は〇〇と思いました」という形で、場面と感想をセットで書くと、まとまりやすくなる可能性があります。
締めくくりは「この本を読んで、私は〇〇をしたいと思いました」「〇〇ということを大切にしていきたいです」のように、前向きな言葉で終わると読みやすい感想文になりやすいとされています。
文字数の目安としては、低学年なら400〜600文字程度、高学年なら800〜1200文字程度が一般的とされています。
中学生向けの読書感想文の書き方
中学生の読書感想文では、小学生のころよりも「自分の意見」「考察」「本との対話」を盛り込むことが求められる場合があります。
書き出しは、印象的なセリフや場面の描写から始めると、読み手の興味を引きやすくなるとされています。
たとえば「『〇〇』という言葉が、この本の中でいちばん心に刺さりました」「主人公が〇〇を選んだとき、私は思わず本を閉じてしまいました」のような書き出しが、中学生らしい読書感想文の入り口として使いやすいかもしれません。
本文では、登場人物の行動や考え方に対して「なぜそうしたのか」「自分だったらどうするか」という問いを立て、それに対して自分の考えを述べるスタイルが、読み応えのある感想文につながりやすいとされています。
締めくくりは「この本を読んで、自分の考え方が〇〇という方向に変わった気がします」「これからの自分に〇〇を意識していきたいと思います」のように、読書前後での自分の変化を示すと、まとまりのある締め方になるでしょう。
文字数の目安としては、1200〜2000文字程度が一般的とされています。
高校生・大学生向けの読書感想文の書き方
高校生や大学生の読書感想文(読書レポート)では、より論理的な構成と深い考察が求められることが多いとされています。
単なる感想の羅列ではなく、「この本のテーマを自分なりにどう解釈したか」「著者が伝えたかったことは何だと考えるか」「社会的・文化的な背景も踏まえたうえで何が読み取れるか」といった視点が加わると、より高いレベルの感想文になりやすいとされています。
書き出しは、テーマへの問題提起から始めるスタイルが高校生・大学生向けには向いている場合があります。
「現代社会において〇〇は重要な問題とされているが、本書はその問題に対して新たな視点を提供していると考える」のような書き方が、論文に近いレポートスタイルとして一般的とされています。
文字数の目安としては、高校生なら2000〜3000文字程度、大学生のレポートであれば3000文字以上を求められることもあるとされています。
社会人・読書会向けの読書感想文の書き方
社会人が読書会やビジネス研修で感想文を書く場合は、「自分の仕事・生活にどう活かせるか」という実用的な視点を盛り込むことが効果的とされています。
書き出しでは「本書を読んで、〇〇という場面が自分の業務と重なるように感じました」のように、自分の状況との関連を最初に示すと、具体的な内容につなげやすくなる可能性があります。
本文では「著者の主張である〇〇という考え方は、職場での〇〇という場面に応用できると考えます」のように、本の内容と実際の業務・生活を結びつけた記述が求められることが多いとされています。
締めくくりには「本書で学んだ〇〇の考え方を実践するために、まず〇〇から始めてみたいと思います」のような、具体的な行動指針を示す形が読み手に伝わりやすくなる可能性があります。
読書感想文の書き方に役立つ例文を幅広く調査
ここからは、実際の読書感想文で使える例文をご紹介します。
書き出し・本文・締めくくりのパートごとに参考になる例文を集めましたので、自分の状況に合わせてアレンジしてお使いください。
書き出しの例文集
読書感想文の書き出しは、読み手の興味を引く重要なパートです。
以下に、さまざまなスタイルの書き出し例文をご紹介します。
①本を選んだ理由から始めるスタイル
「この本を手に取ったのは、タイトルに引かれたからでした。〇〇という言葉が気になり、どんな内容なのだろうと思ったことが、この本との出会いのきっかけです。」
②印象的な言葉・場面から始めるスタイル
「『〇〇』という一文が、読み終えた今も頭から離れません。はじめてこの言葉に出会ったとき、私は思わず読む手を止めてしまいました。」
③疑問・問いかけから始めるスタイル
「もし自分が主人公と同じ状況に置かれたとしたら、自分はどう行動するだろうか。この本を読みながら、私はずっとそのことを考え続けていました。」
④読む前と後の変化から始めるスタイル
「この本を読む前と後では、〇〇についての自分の考え方が大きく変わったように感じています。それほどまでに、この本は私に強い印象を与えてくれました。」
本文(感想・考察)の例文集
読書感想文の本文で使えるフレーズや例文をご紹介します。
①印象に残った場面について述べる例文
「特に印象に残ったのは、〇〇が〇〇という選択をする場面です。私はこの場面を読んで、〇〇という感情が湧き上がってくるのを感じました。なぜなら、〇〇だからです。」
②登場人物に共感・反発する例文
「主人公の〇〇が〇〇という行動を取ったとき、私は思わず『なぜそうするのだろう』と疑問を感じました。しかし読み進めるうちに、〇〇という背景があることがわかり、その行動の意味が少しずつ理解できるようになってきました。」
③自分の経験・考えと結びつける例文
「この場面を読んで、私は以前〇〇だったときのことを思い出しました。あのときの自分も、主人公と同じように〇〇という気持ちを抱えていたように感じます。そのため、主人公の心情がとてもリアルに感じられました。」
④著者のメッセージについて考察する例文
「著者がこの作品を通して伝えたかったことは、〇〇ではないかと感じます。物語全体を通して、〇〇というテーマが繰り返し描かれており、それが作品の核心になっているように思われます。」
締めくくりの例文集
読書感想文の締めくくりは、読書を通じて得た気づきや今後の展望をまとめる重要なパートです。
①変化・気づきをまとめる締めくくり
「この本を読んで、私は〇〇についての考え方が変わりました。以前は〇〇と思っていましたが、今では〇〇という視点も大切にしたいと感じています。この気づきを、これからの日常の中で活かしていけたらと思います。」
②前向きな抱負で締めくくるスタイル
「この本が教えてくれた〇〇という考え方を、自分の生活の中でも意識していきたいと思います。人生の中でまた壁にぶつかったとき、この本の言葉を思い出せるよう、大切にしていきたいと感じました。」
③本への感謝・再読の意欲で締めくくるスタイル
「読み終えた今、この本と出会えて本当によかったと感じています。機会があれば、もう一度じっくり読み返してみたいと思える、そんな一冊でした。著者がこの作品を書いてくれたことに、深く感謝したい気持ちです。」
④社会・世界との繋がりで締めくくるスタイル(高校生・大学生向け)
「本書で提示された〇〇という問いは、現代社会においても依然として重要な意味を持ち続けているように思われます。この作品を通じて得た視点を活かしながら、今後も〇〇について考え続けていきたいと感じます。」
これらの例文はあくまで参考の一例です。
自分が読んだ本の内容や、実際に感じたことに合わせてアレンジすることで、よりオリジナリティのある読書感想文に仕上げやすくなるでしょう。
例文をそのままコピーするのではなく、あくまで「文章の型」として参考にすることが大切です。
読書感想文の書き方と例文についてのまとめ
今回は読書感想文の書き方と例文についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。
・読書感想文はあらすじを紹介するものではなく、本を読んで自分が感じたこと・考えたことを表現するものである
・基本的な構成は「書き出し→あらすじ紹介→印象に残った場面→感想・考察→締めくくり」の流れが一般的
・あらすじは感想文全体の1〜2割程度に抑えることが望ましいとされている
・本を読む際は気になった場面に付箋やメモを残しておくと、感想文を書く際に役立つ可能性がある
・書き出しは「本を選んだ理由」「印象的なセリフ・場面」「疑問・問いかけ」などから始めると読み手の興味を引きやすい
・「感動しました」などの表面的な感想だけでなく、「なぜそう感じたか」を深掘りすることが重要
・登場人物の行動に対して「なぜそうしたのか」「自分だったらどうするか」という問いを立てると内容が充実しやすい
・自分の過去の経験や考えと本の内容を結びつけることでオリジナリティのある感想文になりやすい
・小学生は400〜1200文字、中学生は1200〜2000文字、高校生以上は2000文字以上が文字数の目安とされている
・高校生・大学生は論理的な構成と深い考察が求められる傾向にある
・社会人向けの感想文では「自分の仕事・生活にどう活かせるか」という実用的視点を盛り込むことが効果的とされている
・締めくくりは読書前後の変化・気づき・今後の抱負などで締めると、まとまりのある感想文になりやすい
・例文はあくまで「文章の型」として参考にするものであり、そのまま使用することは避けることが大切
読書感想文は、書き方の基本を押さえておくだけで、ぐっと書きやすくなる可能性があります。
今回ご紹介した構成のポイントや例文を参考にしながら、自分の言葉でオリジナルの感想文を作成してみてください。
本との対話を楽しみながら書くことで、より伝わる読書感想文に仕上げやすくなりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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